花粉症の対策

花粉症の発生原因

 花粉症で煩わしい思いをする人は、ここ近年では爆発的に増えています。

 その原因の一つとして、戦後の復興期での木材需要に対して、それまで山を覆っていた広葉樹を伐採し、変わって過剰なまでに スギやヒノキなどが植えられてきましたが、経済の成長と共に割高の国内の木材に変わり、海外からの安い木材を輸入し始めたこと により、国内の木材の需要が減ると同時に、スギやヒノキが伐採されること無く放置され始めた結果、花粉の飛散量も増え始めてき ました。

 次の原因としては、やはり経済の成長に合わせた排気ガスや工業化による大気汚染の影響から、人々の鼻の粘膜が弱ったことが 指摘されています。

 そして忘れてはいけないのが、日本の伝統的な食事である魚や野菜、発酵食品(味噌や醤油など)など、腸内環境を整える 善玉菌をふやすはたらきのある食品が中心から欧米スタイルの動物性たんぱく質や脂質が多い食事へと、食生活が変化していったこ とにより、花粉症には最も大切な腸内環境に影響を及ぼしたことなどがあります。

これらの様々な原因が複合的に絡み合い、今日の大勢の人が苦しむ花粉症が蔓延してしまいました。

花粉症の発生メカニズムと症状

 花粉症は、人の体が健康維持のために働かす免疫システムで、アレルギー反応のひとつです。

 人の体は、花粉がのどや鼻から入るとリンパ球が異物(アレルゲン)を感知し、花粉に対抗するIgE抗体を作り異物の排除をしよ うとリンパ球で抗体がつくられ、花粉の再侵入に対して抗体が肥満細胞に付着することにより、肥満細胞からヒスタミンなどの炎症 物質が分泌されアレルギー反応となって現れた結果、鼻水や目のかゆみが起こり、花粉を何とか体の外に追い出そうと、 鼻水やくしゃみなどが起こります。

主な症状としては花粉と接触してから数分〜数時間で、くしゃみ、鼻水、鼻づまりや、目のかゆみ、涙、充血などの症状が現れ、症状を繰り返す 場合などは、ぜんそくの発作や皮膚のかゆみ、のどのかゆみなどの症状がありますし、重度のものでは胃や腸などがアレルギーを起 こすなどの、消化不良や食欲不振、便秘、下痢、偏頭痛を伴うこともあります。

花粉対策と生活

 症状が重度の場合など、緊急性を要する時は即効性の出る治療薬が有効ですが、副作用も伴いますので、薬の種類や使用法、 注意点などを知っておく必要があります。

 薬の効果は、飲んだその日から効果を発揮するものから、2〜4週間後に効果が現れるものまでいろいろありますが、即効性の 高いものほど副作用が起こりやすく、また体調次第では使用制限もありますので、必ず医師に相談の上使用することをお勧めします。

 外出時にはマスク、メガネなど直接体内に侵入する経路を遮断するものから、帽子や上着など花粉が付着しにくい素材を使った 衣類の着用などがありますが、花粉の飛散情報などにより飛散量の少ない時間帯での外出も望ましいでしょう。

 また、家の中に花粉が侵入することを防ぐのも大切です。

 まず外出から帰ると、玄関で花粉を落とし上着や帽子は玄関に置くようにし、手洗い、洗顔、洗眼、うがいを励行し、女性 の場合はファンデーションなどの化粧に付着することもありますので、必ず帰宅後は直ぐに化粧を落とすことも大切ですし、あとは シャワーで全身を洗い流すことで室内への侵入を阻止できますが、要は花粉排除を徹底させる必要があるということです。

 その他には日中に窓を開けないことや、洗濯物は乾燥機や室内で干すようにします。

 食生活でも@甘いもの、冷たいもの、インスタント食品を控えるA食物繊維を充分摂取B刺激物、アルコール、タバコ、過食を避ける C高たんぱく質食品を食べ過ぎない、などを注意する必要があります。

 その他には簡単な生活関連グッズを揃えたり、空気清浄機の置き場を工夫するなどが効果的となりますが、やはり生活スペースの 基本はお掃除でしょう。